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司馬遼太郎好きです。
毎月刊行されているこのシリーズももちろん買っていて、結構その時々での著者の好みというか題材が変わっていくのを見るのも面白い。
第五巻は宮本武蔵に関連する話が印象的でした。
武蔵本人の"真説宮本武蔵"と吉本一門の"京の剣客"
……吉本じゃなくって吉岡、ね。
あえて修正しませんorz
武蔵は詳しくないのですが、バガボンドで盛り上がっている吉岡一門との戦いのほとんどが、養子伊織の誇張なのではないか――というのは驚きです。
なんでも吉岡側の記録にはそういうものは一切無いらしい。
さらには清十郎も伝七郎もいなかったという。
で、司馬遼太郎が書いているような武蔵にすると、バガボンドはこれほど売れてなかっただろうなぁ、という感じ。
歴史は後世の歴史家が作る、という話で、でもその作られた宮本武蔵であったとしてもそれが大多数の人にとって本物ならそれはそれで問題ないとは思います。
その一方で真説のような孤高の求道者ではない人間くさい武蔵も魅力的なわけですよ。
資料集めの段階で多面的なアプローチが思いつくのか、それとも資料が集まったら色々書けるのか、一人の人物を取り巻くようにいくつかの短編を続けて書いていることが多いように感じます。
先の武蔵もそうですが、歴史とかに限らずほとんどのものは違う視点から見るとまったく違う形になっていたりして、新撰組の話も浪士側町人側幕吏側といろいろな方向から書いているからこそ読み手としては奥行きが感じられて面白いのだろう。


