紅~醜悪祭 下 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 か) 片山 憲太郎 集英社 2008-04-25 売り上げランキング : 21 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
絶望した! 商業主義社会に絶望した!
これはちょっと……いや、かなりひどい。
作品ではなく、刊行体制が。
まぁね? TVアニメにあわせた戦略なんでしょうけど?
その辺り理解できないほど純真無垢じゃありませんから?
だけどこれはちょっと絶句したぞ……
上巻とまとめても大丈夫だったんじゃないか、と思わざるを得ない厚さ。
さらにその中で本編は三分の二程度、
あとはなぜかアニメ一話の脚本と用語集と紅ゼミナールという企画物。
いやね、銀子さんのゼミナールはそこそこ楽しめましたが、
なんでアニメの脚本を? 用語集なんてファンブックに収録してください。
いやいや、それでも本編しっかり決着していればここまで文句は出ない。
全然終わってないし。
むしろこれから盛り上がるってところで終わりって。
きっと上巻に今回収録分まで入れるつもりだったんじゃないかと思うんですよ、片山さんは。
でも、
「TVアニメ化⇒今のうちに冊数稼ごう⇒
今のままだとアニメ終わるまでに続きが出ない⇒
よし、上下巻構成にして、いい所で終わらせて続きを出そう。
足りない分はお茶濁し企画で水増しすればいい!」
そんな思惑が見え隠れ。
あぁ、もぅ。
本編はおもしろかったですよ。
特に夕乃さんの相変わらずの壊れ具合が素敵でしたし、
まだ謎が残るものの、紫との対面で立ち上がる真九郎の姿には胸が震える。
地味に序盤の老警察官もいい味出してましたしね。
そういうの、全部台無し。
おぉ、これからどうなる! ってところで脚本って……
ああ、一つだけ喜ばしいことはありました。
山本ヤマトさんのカラーイラスト結果的に増量。
ラベル:片山 憲太郎