2008年02月29日

セキララ!

セキララ!! (ファミ通文庫 は 3-1-1)セキララ!! (ファミ通文庫 は 3-1-1)
花谷 敏嗣 京極 しん

エンターブレイン 2008-02-29
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「ネットで失敗し現実で」と「現実で挫折してネットで」の違いはありますが、
同じくえんため大賞の「千の剣の舞う空に」に似通ったテーマ。
……だと、思います。
正直そのあたり全然まとまっていなくって、
はっちゃけたあちら側の人たちの奇行ばかり印象に残ってます。
この辺りが優秀賞と奨励賞の違い?

さすがにここまでカオスな状況はありませんが、
似たような創作経験はあるので序盤の痛さが異常にきつい……
認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものは。
とか呟きたくなる以前に目を逸らしたい。
とてもじゃないけど読めない名前とかねー、ベッタベタすぎる設定とかねー。
……いや、さすがにここまでイタくは……なかったと思いたい……

そういうわけで現状はともかくある程度の感情移入というか共感は出来るのですが、
前述のようにそのあたりのテーマがきちんとまとまっておらず、
ラスト過去を乗り越えたのか受け入れたのかすらも不明瞭。
読み込み不足、かもしれませんけど、まぁそれよりコメディ部分が際立っていまして。

ブタマルGTさん登場で一気にコメディ作品として株価急上昇。
暴走というかこういう人だっているんでしょうが……
身近で関わらず傍から眺めている分には楽しいです。
ベタながらもきちんと押さえたボケとツッコミもよかった。

今更ながら「悶絶と泣き笑いの超次元狂詩曲」の謳い文句に気付いた。
確かに(いろいろな意味で)そのとおりの内容だわ。
似たような設定では「ラブ★ゆう」がありますが、
あちらと比べるとヒロインのカルナ(漢字面倒なので片仮名で)が
ヲタ二人の存在感に食われちゃっているのが残念。
ところどころ見せる仕草や表情、ボケがかわいいので非常にもったいない。
コメ、あるいはラブコメとしての続きなら読んでみたい。


ラベル:花谷 敏嗣
posted by コウ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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