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断言しよう。
これを読んで心震えぬ奴は漢じゃない。
これを読んで魂揺さぶられぬ輩は豚だ。
これを読んで何も感じぬ人間に、俺は決してなりたくない。
この作品には生き様がある。
誇り高き、狼たちの生き様がある。
犬ではない、豚ではない、群れ成す猟犬でも、傍若無人に全てをなぎ倒す大猪でもない。
誇り高き、狼たちの生き様である。
かくありたい。
男に生まれたならば、いや、女に生まれていたとしても、
彼らのような誇り高い狼になりたい。
断言しよう。
これは最高の作品だ。
MF文庫とSD文庫の新刊八冊が一気に届いてどれから読もうか迷ったんですが、
まずタイトル買いしたこの作品の巻頭イラストを見て即決心。
笑えて、震えて、泣けて。
読んでいる間、何度「かっけぇー!」と呟いたことか。
いや、冷静に見ればすごく馬鹿ですよ?
劇中何度も言われているように、みすぼらしいかもしれません。
でもですね、でもですよ、
この生き様に何も感じない人間なんかには絶対になりたくないと思うわけですよ。
ギャグです、コメディです、無茶苦茶シュールです。
だけど、書かれた誇り高き生き様は本物です。
ぶっちゃけ、俺の長い読書人生の中でこれだけ魂震えた作品は
司馬遼太郎先生の「燃えよ剣」以来かもしれません。
っていうか、それ以来です。
俺の魂の琴線がビンビンかき鳴らされました。
語りだすと終わりがなさそうなので
とりあえず、読め。
とにかく、読め。
読めば全てわかる。
わからない奴はいくら語ってもわからない。
……なんかかなり放棄してますけど、そういう作品。
あぁ、最高だ。
イラストも、かなりツボで文句なし。
ラベル:アサウラ
ちょっと行ってきます!
長くなりそうなんで燃える部分だけを感想で書きましたけど、
それ以外のコメディな部分もやたらおもしろいですから。
読んで損はしませんよ、絶対。