ほうかご百物語 (電撃文庫 み 12-1) 峰守 ひろかず メディアワークス 2008-02-10 売り上げランキング : 135 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
一度投稿したものがサーバーのラグなのかエラーなのか、
とにもかくにも消えてしまったので簡潔に。
……まぁ、かなり辛辣に書いていたのでちょっとマイルドにします。
とりあえず、これが大賞受賞作というのは
ある意味実に電撃らしいと言えば言えるかもしれないなぁ
……というのが素直なところ。
っつーか、去年がおかしかったのかもしれませんねぇ。
ただし、個人的には「らしさ」を抜きにしてもこれが「大賞」というのは納得できない。
正直なところおもしろくありませんでした。
そつなくまとまっており、欠点と呼べるような部分もなかったので、
まぁ完成度が高いとは言えるかもしれませんが、
「じゃあ、どこがおもしろかった?」
と聞かれて何も思い浮かばない。
つまらないわけじゃないけど――という枕詞がふさわしい。
妖怪ものとしてはMFの「神様のおきにいり」ほど、
妖怪と人との関係を書いているわけでもなく、
ほのぼのまったり感では「我が家のお稲荷さま。」に遠く及ばない。
で、その部分を抜くと一山幾らの学園異能バトルモノ。
ロジカルに妖怪のルールを突いて退治するというのは良かったんですが、
結局半分くらいはイタチさんの力技だったわけですし。
そのイタチさんからしてそれほど可愛いとも思えず。
むしろ真一が可愛い可愛い連呼していて逆に引く。
個人的な好みは新井さんで、彼女が出張るとテンション少なからず上がりました。
……それくらい?
毒にもクスリにもならない無難さを感じた作品。
去年が凄すぎた、といえばそれまでですが、
それでも「藤堂家はカミガカリ」の方が好きだしおもしろかった。
ラベル:峰守 ひろかず