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オキシジェンのものっぽい台詞とか、そもそも寺月恭一郎が出てきたし、
ブギーをにおわせる台詞とかやっぱり繋がってるんですね、ソウルドロップも。
前作でしずるさんとの繋がりも見せたので、
これらが一つの世界を舞台にしているとわかるわけで。
ならば、それらすべてを著者が構築したと考えるのが当たり前だけれど、
逆に絶えず聞こえてくるノイズのようなものを形にしているのだとすれば、
これってものすごくしんどい作業なんじゃねーかなーって、思う。
穿ちすぎだけれど、そういう風に読み取れる台詞ってのもいくつかあるし、
無意識のうちにでもさまざまなシリーズを関連させた上で、
一編がそうであるように、それらすべてで何かの輪郭を形作っているのならば、
それをいずれ見てみたいと思う事だって当たり前の欲求だと思う。
まー、何言ってんだかわかんねーと思うけど。
前作のストーリーをほとんど覚えてないけど、
何とか読んでるうちに思い出せたって、それこそあまり関係ないことで、
そういうことより何より
奈緒瀬さん萌える(*´д`)ナニ、コノツンデレ
惜しむらくは斉藤岬の絵がお水っぽいこと。
なんでウルトラパニックのぬいさんみたいにしないか!
(ぬいさん:このページ右上の人)
脳内イメージはずっと秋葉になってたんだけどね。
べったべたで泣けてくる(つд`)
ストーリーはいつもどおりの上遠野節。
読み終えて全容が見えるタイプで、ああ納得。そんな感じ。
相変わらず面白いですが、相変わらずを出ないという部分はあり。
その相変わらずが十分高レベルなんですけどね。
ただ、ソガのその後……というか、なんつーか、
なんか何のリスクもない終わり方で、そこだけは不満。
って、石川って全然思い出せませんorz
あと、あんまり帯の謳い文句があってない。
あんまり怪盗vs探偵してない……よな?
巻末の著作リスト見て驚いた。
ブギーシリーズ、リターンズからウィッキドまで、2〜4ヶ月のペースで刊行してたのね。
物凄いハイペースだよ……
なんつーか恐ろしいわ。