2005年09月03日

円環少女-サークリットガール-

円環少女(サークリットガール) 1
長谷 敏司〔著〕
角川書店 (2005.9)
通常2-3日以内に発送します。


光降る精霊の森の深遊さんが挿絵ということだけで購入した一冊。
前・予備知識一切無し。
まー、表紙がロリなのはちょっと抵抗ありですorz


それだけで一冊の本が作れるんじゃね? 
ってくらい膨大な設定・裏設定が用意されているような話が好きなら気に入るかも。
友人Fは好きそうだ。
今度それとなく薦めてみるか。

同じ日に読んだ世界が終わる場所へ君をつれていくとはある意味対極のスタンス。
あらゆるものに理由と設定付けを行い、むしろそれのために話を作っているような。
設定を使うために物語を作るという、手段のために目的を――
的な歪さが目に付いて、中盤あたりから斜め読みに移行してしまいました。

よーするに受け付けなかった。


設定とか世界観とかは悪くないと思います。
それらだけで評価するなら、いくらでも調理の仕方はありかと。
しかしながら、それらを詰め込みすぎた上にそれらすべてを主張させようとして
結果として料理としての味がだめになっている。
そんな感じ。

物語に深みを与えるための設定が表に出すぎてしまっている感じは、
いちいち入る設定の説明に顕著に現れている。
そういう「設定を生かしたい。見てもらいたい」って気持ちは良くわかる。
それは自分も良くおちいる事で、それの是非はこの際問わない。
結局は自分がそれを良く思わないことであり、
そういう観点からすると面白くなかった、と評価せざるを得ないというだけの事なのだから。


だから、好きな人は好きだと思う。友人Fとか。昔の俺とか。
そのあたりは好みの問題なんだろうなぁ。
さっぱりした味付けのものを好むようになったのは歳を取ったからか?

ああ、ただ一点。
設定ばかりが先走っててメイゼルはじめ登場人物の性格がうそっぽかったのはどうしようもなく駄目。
生意気な少女、では無く、生意気な少女を演じてる、としか感じられなかった。

でも日常部分だけでのきずなはガチ。
P123とP327の挿絵も良すぎるので、挿絵目当てで二巻も出たら多分買う。
posted by コウ at 23:50| Comment(3) | TrackBack(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
リクエストー(´∀`)ノ
大江健三郎の「死者の奢り」やってー(死。
Posted by あきら at 2005年09月04日 00:39
いきなり突然なんやねん(´A`)
んー……うぁ、だめ。
Amazonのレビューで拒否反応。

我輩の得意分野はお馬鹿なお話です(*´ω)b
Posted by コウ at 2005年09月04日 22:33
レビューなんて飾りです。
エロイ人にはそれが解らんのですよ。
Posted by あきら at 2005年09月05日 01:56
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