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それなりにはおもしろいんだけど、それなりにしか楽しめないかな、と。
この作品ならではのものがなくって、王道な予定調和を楽しむにも少しずらした部分がひっかかる。
まぁ、まだまだ導入部で謎も目的も全然明かされていないので、
今後どう転んでいくかわかりませんが。
劇中敵対する人物らの駆け引きや会話がこの作品の一つの持ち味なんでしょうが、
如何せんその場での力関係がはっきりしすぎていて、そこがどうしても楽しめないのが難点。
下が挑発しても、上は軽く受け流す。
お高く止まっている強者を論破、挑発して突き崩す快感がほとんどなくって、
フラストレーションがたまるたまる。
ヒロや真希が全編弱い立場に居続けるのもそれを助長。
やぁ、まぁ、アイスヒルにはもっと酷いことしても良かったんじゃないか、と。
額に「肉」とか。
なんだか読んでいてすっきりしないんですよね。
で、チェリースカの性格やキャラクターはわりと好きですが、
ヒロとの信頼関係が簡単に構築されてしまっていて興ざめ。
紆余曲折あってのあのシーンならばテンション上がったんでしょうが、
その過程を経ずに、わかってる感が漂っていてどうにも……
前述のように今後どうなるかわかりませんが、
とりあえず一巻だけではあまりおもしろいとは思えませんでした。
せめてチェリースカがあのシーンで
「愛と正義の魔法少女、ゴスロリ仮面参上!
蛇に変わって――お仕置きよ!」
とかぶっ飛んでくれればきっと惚れ込んでいたで――スイマセン忘れてください。


