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全体で見れば三人娘との信頼関係の構築や立夏の決意など楽しめる部分もあるのに、
細かい部分で非常に粗が目立って仕方がない。
肝心のリヴォニアの王位継承を巡る争いだが、
断片的に登場人物らの口から状勢が語られるものの、
結局流れが非常につかみにくく、説明不足の感は否めない。
それに絡めての終盤の仰天告白だったため、
こちらとしてはただただ混乱しっぱなし。
もうちょっと見せ方に工夫があっても良かったんじゃないだろうか。
結局ラストもどうなったのかが非常にわかりにくい。
王位継承決着ついてないのに爵位とかいいのか？
その点やその後はどうやら続くらしいので、そちらで説明されるのをまとうとは思いますが。
双子だろうが従姉妹だろうが明らかにその範囲を逸脱している、
立夏と紗友の関係は……まぁ、それはそれでありでもいいんじゃないでしょうか。
しかしながら、アナスタシアが立夏に惹かれていく描写がなく、
たぶん決意した辺りなんでしょうが、いくらなんでも唐突すぎる。
全体としてはフルメタっぽい雰囲気もあって楽しめた分、
そういった細かいところが逆に気になってしまい惜しい。
それにしても、作品の内容とは直接関係ないけれど、
イラストレーターはきちんと中身を読んで描いていないのだろうか。
車内の人物配置が違っていたり、眠っているはずなのに起きていたり……
トキオカシのような致命的なネタバレこそありませんでしたが。
