2007年07月04日

カッティング

カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1) (HJ文庫 は 1-1-1)カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1) (HJ文庫 は 1-1-1)
翅田 大介 も

ホビージャパン 2007-06-30
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第一回ノベルジャパン文庫「佳作」受賞作。

気障すぎるというか、ケレン味が強すぎる部分で好き嫌いが分かれると思います。
が、全編通して描かれるテーマの一貫と、
ボーイミーツガールなストーリーは読み応えがある。
もっとも、終盤はケレン味の強さに加えて舞台劇のような大げささを感じますが。

カッティングを通り一遍のモチーフとして扱うのではなく、
きちんと調べた上でストーリーの根幹を成す要素として描いており、
その点、非常に高く評価していいと思う。
全編きちんとそれの意味が活きていた。

西周ミオという少女が実に魅力的に描かれており、
彼女がたどり着いた結末は素直に祝福できる。
一方で主人公相坂カズヤは……う〜ん、いいキャラなんだけど、
ちょっと共感しにくい、というか、周りの人たちが濃すぎるのか、妙に存在感が薄い印象。

前半と後半の雰囲気の乖離っぷりもちょっと気になるところか。
カッティングの意味を生かすという意味で後半に文句はないけれど、
やりようによっては前半の恋愛モノのみでつなげることも出来たんじゃないか、と。
確かにライトノベル的な設定ではあるけれど……
前半の流れと雰囲気が好きだったので、後半の超設定には少し抵抗。

とはいえ、素直におもしろい。
ただ、とにかく気障でケレン味が強い。
絶対日常生活で使わないような言い回しが多発。
それもまた味といえるかもしれませんが……気障です。
posted by コウ at 01:44 | TrackBack(4) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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