2007年06月04日

くじびき勇者さま(4)

くじびき勇者さま 4番札
清水 文化著
ホビージャパン (2007.6)
通常24時間以内に発送します。

救世の旅も終わり、勇者・聖女となったメイベル&ナバル。
が、それも一転策略により逃亡生活に……
といった調子で第二部スタート。
何気にHJ文庫初の続きもので四冊目、さらに以下続刊。
(せんすいかんは短編集なので)

相変わらず漫遊記としては結構楽しめる。
特に今回は行商人のキャラバンと行動を共にするため、
今までになかった他の人たちとの旅と交流、という新しい一面が見える。
彼ら彼女らとの交流と、打ち解けていく様はほのぼのとしてとてもよかった。
さらには二人の将来への展望のようなものも見え、
案外そっち方面でうまくやれるんじゃないの?
と未来予想図にニヨニヨしたり。

が、やっぱりというか、そういうほのぼのコメディテイストだけなら良いのだが、
まったく緊張感の無い逃亡生活、穴だらけの謀略、やる気の無いサポート……
などなど、シリアスにしたいであろう部分がやっぱりグダグダ。
細かい部分でもその場その場の行き当たりばったり的な展開も気になる。

それらに目をつむれば、
登場人物たちの交流ややり取りに焦点を当てれば十分おもしろいんですけど。
ちょっとこればっかりは自分に合わない作風と割り切るしかないかもしれません。

http://alles.seesaa.net/article/32779471.html
posted by コウ at 03:05 | TrackBack(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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[清水文化] くじびき勇者さま 4番札 誰が女神さまよ!?
Excerpt: 世界を救い、英雄となったはずのナバルとメイベルだが、命を狙われていることに気づき、逃亡生活をはじめた。追っ手を気にしつつ、隠れられる先を求めながら旅を続けていたとき、野盗に襲われている商人を助けた。気..
Weblog: booklines.net
Tracked: 2007-06-04 09:19
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