やぁ、相変わらず実に雰囲気の良い作品です。
とにかく全般的に良すぎて、どこが特に――というのが無く感想に困ります。
それでも今回主役のエイダ嬢が非常につぼです。
……前巻で登場していたそうですが、全然覚えていませんorz
迷い悩みながらも拒絶しきれず、
最後に自分の意志でその道を選んだのはきっと、
生い立ちや境遇などではなく、それを最初の友達だと思えていたからではないでしょうか。
押し付けられたものはきっと友達なんて呼べず、
友達という存在だったからこそ、彼女自身がそれを選べたんだと思いますね。
そして、その回り道の中で得がたい友人を得られたことを素直に祝福したい。
彼女の迷っていても前向きな性格はもちろん魅力的ですが、
それ以上にこの話で描かれた彼女とその周りの姿が何よりも輝いて見えました。
そのあたりの彼女の気持ちも贈奏で感じられるのも非常に良い。
……とまぁ、妙に真面目に書いてみたエイダはもちろん好きなんですが、
実際のところは頼れる姉御的存在のサージェス姐さんに
イラスト(P261)とあわせて軽く逆転ノックアウトされてます。
うはぁ、このおねーさん実に好み。
灰色の孵石にラスティハイト、イブマリー。
今後の波乱を感じさせる終わり方で、続きが非常に楽しみです。
それ以上に、サージェス姐さんのおいしい活躍に期待大。
細音 啓著



