打ち切りテイスト満載でお気に入りだったトキオカシの続編がようやく発刊。
打ち切り故の終盤の詰め込みっぷりがやっぱり寂しい上に、
ストーリーの滑らかな進行を阻害しちゃっていて哀しいです。
お気に入りだったんですけどねぇ。
全体的にラブ度大増量。
現代は言うに及ばず、過去でもラブラブ。
そのラブラブっぷりが鼻に付かない微笑ましいバカップル状態なのが一番の魅力。
シリーズ通してのどうでもいい謎――と思っていたナイフに意外な意味があったことにも驚いた。
前述のように完結にあわせて詰め込みすぎな部分が散見されますが、
時置師の運命やタイムスリップの意味などの要素がきちんと書かれており、
読んでいてすんなり流れが頭に入ってくるのはこういうタイプの作品では重要。
テーマとして重い部分もありましたが、メインの方はハッピーエンドだったので満足(ネタバレ)
折角誠一と眞名が気持ちを伝えあってバカップルぶり急上昇、
ラブコメ要素も更に楽しめるような展開だっただけに、
何度も書きますがこれで完結は至極残念。
各所で書かれていますが、
これを打ち切る富士ミスは馬鹿だ。
しかしながらあとがきの他十組の設定を見ていると、
トキオカシという名前ではない形で続きが出せそうな気もする。
……アンケートはがき、出すか。
萩原 麻里〔著〕