2007年04月10日

十三番目のアリス(3)

十三番目のアリス 3
伏見 つかさ〔著〕
メディアワークス (2007.4)
通常24時間以内に発送します。

ラブコメ三編、その他一編の短編集。

前半二編は紛れもなく怜奈嬢が主役。
天然の恐ろしさを発揮、というか、オヤジ?
二話の温泉話など、ゆるくて頭悪いお話が結構楽しい。
変にシリアスだったりラブコメやるより、
こういうお馬鹿な話のほうがあってるんじゃないでしょうか?

三話目は一転、痛いしグロいし、悲しいし。
タイトルが「十二番目のリリス」でも違和感ないキャラですねぇ。
心臓移植の件は読んでいてかなりきつかった。
賢者の贈り物ではないけれど、こういうとき、一体何が最善なんでしょう。
ありがちといえばありがちなんですが、
孤高のダークヒーロー的な雰囲気でシリーズ中一番楽しめたように思えます。
表紙の色のバランスなんかが妙にツボに入ってお気に入りです。

ラスト一編……甘すぎ。
ベタ甘で胸焼けさす気ですか、と。
ラミアお母さんの色々なだめっぷりは好きです。
そしてどうやら巨乳好きらしい三月くん。
一途に見せかけてふらふら乳に浮気しているコイツも結構だめな気がする。

作品としてしっかりまとまっているので気楽に読めるのはいいですが、
もうちょっとこの作品ならではのものが欲しいところ。
一巻から見れば大分独自色が出てきているとは思いますが。

十三番目のアリス 2
伏見 つかさ〔著〕
http://alles.seesaa.net/article/29522158.html
posted by コウ at 02:18 | TrackBack(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

十三番目のアリス 3
Excerpt: 十三番目のアリス 3 (3) (電撃文庫 ふ 8-3) 作者: 伏見つかさ 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/04 メディア: 文庫 「面白い番外編だけど、脇役のほうが輝いて..
Weblog: 愛があるから辛口批評!
Tracked: 2007-07-24 18:49