2007年03月26日

魂振の練習曲

魂振(たまふり)の練習曲(エチュード)
北沢 大輔〔著〕
集英社 (2007.3)
通常24時間以内に発送します。

序盤のラブコメパートはベタベタにベタベタですが、
実に良質な金髪ツインテール幼馴染ツンデレ娘の存在で
ベタなラブコメとして楽しめました。
あまりにもベタ過ぎてツッコミどころがある意味皆無。
アリフレロの後なので、逆にシンプルすぎる内容でよかったとも言えるかも。

それにしてもこんなシチュエーションの中に放り込まれたら、
俺なら自制する自信なんて皆無です。
むしろ自制する気もわきませんなぁ。

ただ、後半妙にシリアスになったり人外になったりと、
それまでの雰囲気から外れだして違和感を覚えます。
何しろ多少の伏線は見せていたけれど、そんな振りが皆無だったわけで、
無理にこんな展開にしなくてもラブコメオンリーでいけたんじゃないか、と。

結局、音矢の葛藤は理解できるけれど、それをあっさり克服してしまったのも肩透かし気味。
幼馴染を助けたいって動機はわかるんだけど、
行動を起こすのが吹っ切れちゃってからなのがなぁ。

前半はよかったけれど、後半で脱線して迷走してしまった印象。
それなりには楽しめるけれど、それなりにしか楽しめないかな。
時折見せるコメディのノリには好きな部分があるので、
次はもっとベタなストーリーで期待したい。
posted by コウ at 01:46 | TrackBack(3) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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