スイートホームスイート 4
posted with 簡単リンクくん at 2007. 3. 1
佐々原 史緒著
エンターブレイン (2007.3)
通常24時間以内に発送します。
エンターブレイン (2007.3)
通常24時間以内に発送します。
まず何よりもサブタイトルが一巻と比べてこうなっていることに感動。
素敵です、いらないなんてまったくそんなことありません。
身内にこそ苛烈、なフリューゲルトの家風をそのまま体現したような展開。
前巻のラストでヴァチカンとすわ全面対決か、と思わせておいて、
まさかあいつらが出てくるとは予想外でした。
すっかり忘れていた方々だったしー。
小物でしたが、ストーリーを通してフリューゲルトのあり方を示すのに最適だったと思います。
和彦の演説とアデルの選択に心が震えた。
中盤で和彦が折に触れ感じていることの以前からの変化が、
終盤でのあの台詞を大いに際立たせている。
一年に満たなくても、こここそが家になったんだなぁ、と。
アデルに対しても、そう。
三巻冒頭のあの情けなさが嘘のようで、もう頬が緩みっぱなしです。
ひいじーちゃんのさりげない伏線も見事。
まぁ、こっちはすぐに想像つきますが。
非の打ち所がございません。
楽しくて心が温かくなるお話、これで完結なのが寂しいくらいです。
でもまぁ、この二人なら今後もうまくやっていけるでしょう。
最後に……挿絵のペラジーがやけに可愛いんですがっ!
佐々原 史緒著



