世界に存在するあらゆる原子の位置と運動量を知ることが出来れば未来を予測しうる――
とかいうのはラプラスの悪魔ですが、
個人的にはシュレディンガーの猫が好きです。
計算によって未来を予測する、というのはわりとよくあるガジェットだと思いますが、
そこに若さ故の過ちや恋心を絡ませているのはおもしろいと思いました。
幼馴染の気持ちや行動に対しては計算をしたくないって、甘酸っぱくていいなぁ。
一方で、計算で無理とわかるとあっさり諦めてしまう玲には共感できず。
もちろん、そこも後半の展開のフリにはなっているのですが、
そこに至るまでに溜まったフラストレーションがなぁ。
カタルシスを覚えるような劇的な展開が無かったのも残念。
黒幕の人もイマイチ何がしたかったのか。
題材のおもしろさはあるけれど、ストーリーとしてのおもしろさが感じられない。
良くも悪くも個性的なキャラクターがそろっているだけに、
もうちょっと盛り上がりのある展開なら違う印象だったかもしれないと思うと少々残念。


