2007年02月21日

佐藤家の選択

佐藤家の選択 1
貝花 大介著
ホビージャパン (2006.8)
通常1-3週間以内に発送します。

世界に存在するあらゆる原子の位置と運動量を知ることが出来れば未来を予測しうる――
とかいうのはラプラスの悪魔ですが、
個人的にはシュレディンガーの猫が好きです。

計算によって未来を予測する、というのはわりとよくあるガジェットだと思いますが、
そこに若さ故の過ちや恋心を絡ませているのはおもしろいと思いました。
幼馴染の気持ちや行動に対しては計算をしたくないって、甘酸っぱくていいなぁ。

一方で、計算で無理とわかるとあっさり諦めてしまう玲には共感できず。
もちろん、そこも後半の展開のフリにはなっているのですが、
そこに至るまでに溜まったフラストレーションがなぁ。
カタルシスを覚えるような劇的な展開が無かったのも残念。
黒幕の人もイマイチ何がしたかったのか。

題材のおもしろさはあるけれど、ストーリーとしてのおもしろさが感じられない。
良くも悪くも個性的なキャラクターがそろっているだけに、
もうちょっと盛り上がりのある展開なら違う印象だったかもしれないと思うと少々残念。
posted by コウ at 01:51 | TrackBack(2) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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[貝花大介] 佐藤家の選択 1
Excerpt: 玲は算法一関流の算士。条件が出揃えば、算法によってありとあらゆる物事を先読みできる。従妹の凛は信じていないが。 ある日、夜中に目が覚めたとき、物音が聞こえた。向かってみると、きれいな女性が土蔵に入ろう..
Weblog: booklines.net
Tracked: 2007-02-21 08:52

ルイスとネピア 佐藤家の選択
Excerpt: 『ルイスとネピア 佐藤家の選択』(著:貝花大介 イラスト:今泉昭彦 HJ文庫刊)を読了。  うーん、あんまり面白くなかったです。特に興味が惹かれる所が無いです。  ヨーロッパから日本にやってき..
Weblog: ぬるいヲタク猫風味
Tracked: 2007-02-26 20:56
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