やっぱりおもしろいですね、有川作品は。
漠然としたイメージ……
それこそフルメタルジャケットを連想しかねない自衛隊員だって一人の人間なんだし、
人を好きになれば恋だってする。
でもそこはやっぱり特殊な職業。
その事実に付随するさまざまな艱難辛苦が一風変わったラブストーリーを演出してくれる。
どの話もおもしろかったのですが、
個人的にお気に入りなのは「脱柵エレジー」と「有能な彼女」
前者は、っつーか吉川三曹のさりげなさっぷりがツボ。
後者はもちろん望さんがツボ。
待つことと待たせること。
その意識の違いと時間と距離と、とかく自衛官と付き合うというのは難しい分、
きっとそういうものを乗り越えられたならすばらしい幸せが手に入れられるのでしょう。
「今なら私は距離にも時間にも負けない自信があります」
「八年引きずったんだから多分けっこうしぶといよ、俺」
こういう台詞に乗り越えた強さのようなものを感じられる。
(っても、どちらも自衛官で一つは状況違うけど)
やっぱり最後に「愛は勝つ」なのか、愛が無ければどうにもならないのか。
少なくとも「恋する自分」に酔うような若さでは乗り越えられない、
と感じとらされた「脱柵エレジー」はそういう意味でもおもしろかった。
絶賛積読中の「海の底」と「空の中」も読まないとなー。
関連があるとなればなおさら。
もちろん「図書館危機」も楽しみだし、
単行本は苦手なんだけどなー。
有川 浩著 / 徒花 スクモイラスト
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