タイトルだけで購入決定した一品。
いろいろな意味で予想外でした。
とりあえず、熱い。
そのあたりはタイトルどおり。
そして、実にハード。ハードボイルド。
ハードでヘビーなテーマでストーリーが進み、
最大の見せ場で非常に熱い演出が入る。
純粋なヒーローというより、ダークヒーロー的な中身。
決しておちゃらけていない。
むしろ、文体とあわせて硬い印象。
時折挿入されるお馬鹿なやりとりが丁度いい息抜きになるくらい。
さまざまな設定や関係が複雑に絡み合い、それらが一つの物語を編み上げている。
要素要素が対比・暗喩・心象などできちんと活きている丁寧な構成に好印象。
しかし日常生活では滅多にお目にかからない、
注釈が必要になってきそうな単語を頻出させるのはどうか。
タイトルから受けるイメージとのギャップが著しい。
もっと気楽に読めるような文体でも良かったんじゃなかろうか。
とはいえ、読み応えのある、骨太なストーリー。
ここまでタイトルに裏切られた作品はなかった。
ただまぁ、なんだ。
テツとジャバなんかはそのまんまだし、
テツとシナの関係も血の繋がらない姉と平行世界の母という違いだけで、
ぶっちゃけ破壊魔定m――ゲフンゲフン