 | 神様のメモ帳 (電撃文庫 す 9-4) 杉井 光 メディアワークス 2007-01-06 売り上げランキング : 4772 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ちょっと合わない部分があるものの、かなり楽しめました。
デビュー、連載作の火目の巫女よりよほどおもしろい。
共感できる部分が多いからだろうか、時に痛切な場面があってもそれすら移入の材料になる。
……まぁ、合わないっていうよりは、目を背けたくなる部分、かな。
震えるぞニート！ 燃え尽きるほどニート！
ってJOJOかよ。
あとデンドロビウムと聞いてガンダム思い出すって貴様は俺か。
シリアス、コメディ、小ネタのバランスが絶妙で、
重いストーリー展開でも時折きちんと息抜きさせてくれる。
そしてニートは生き様と言い切る漢たちが熱い。
ニートという言葉に対する偏見を払拭してくれる技能者達。
語源を知ればどこにも矛盾は無いのだが。
無いのだが……それでもやっぱり、なんだかなぁ。と苦笑。
ラーメンはなまる裏の雰囲気には凄く憧れるものがありますが。
欠点という欠点が見当たらない良作。
あえて言うなら、中盤の展開が非常にイタいことか。
これは、しかし、この作者の持ち味、なのだろうか？
引き上げられてからラストまではとにかくまっすぐ不器用なりに熱いのだが。
ただ、これは単発でこそ活きる作品のように思うので、
変にシリーズ展開はしてほしくないなぁ……と、その点危惧。
杉井 光〔著〕
