2006年12月30日

ハカナさんがきた!

ハカナさんがきた!
織田兄第著 / 織田兄第著
ホビージャパン (2007.1)
通常24時間以内に発送します。

突出しておもしろい部分もないのだが、
細かい伏線や何気ない一言がちゃんとストーリー上で活かされていたり、
キャラクター周りが丁寧に作られていたりと、堅実な印象。
それでもアナザーとファントマあたりの設定はちょっとわかりづらかったのですが。

で、前述のようなソツのない作りなんだけど、
張ってある伏線が「なんじゃそりゃっ!」と突っ込みたくなるようなものがあって、
誰がわかるよ、そんなもん……と意表を突く(のはいいが本編とあまり関係ない)部分もあり、
そこそこに楽しめたりもする。
奈々嬢は妙なかわいさがあります。
オムライスにケチャップで"衝撃の事実"……奈々、なんておそろしい娘っ!

屁をこく前代未聞のオカンヒロイン・ハカナさんや、
わかりやすいくらいわかりやすい幼馴染キャラ由宇とその家族。
はっきり言ってこんなド外道だとは思わなかった親父。
しっかりと描かれている分、動きようによってはおもしろい展開が期待できそう。

地味なんだけど、噛み締めると味のあるスルメのような妙作、って感じかな。
posted by コウ at 23:47 | TrackBack(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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[織田兄第] ハカナさんがきた!
Excerpt: 父を亡くした恭一の前に、見知らぬ女性が現れた。しかもハカナと名乗った女性は、写真でしか見たことがない母親とそっくりで、さらには、父親は生きていると言い出す始末。 どうやら幼いころから、恭一には見えてい..
Weblog: booklines.net
Tracked: 2007-01-03 09:00
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