2006年12月29日

戦姫(2)

戦姫 侵略の多国籍軍
夏 緑著
ホビージャパン (2007.1)
通常24時間以内に発送します。

見栄っ張りで気取っているくせに臆病者でぎゃーぎゃーうるさいだけ、
と思わせていた委員長・轟田の株急上昇。
やっぱり臆病で見栄っ張りなのだが、
それを自覚した上でそうありつづけようとする姿は実に漢。
こんな姿を見せ付けられたらそりゃあシュラさんも惚れるわ

無感情で心無いと思われている敵性少女たちの内面が描かれる。
特にシュラと轟田のやりとりは非常に楽しめた。
そしてルシャナのシュラへの複雑な心情も。

そのあたりの描写がとてもよかっただけに、
それら以外の部分ほとんどのつまらなさが目立つ。
大門リベイロC7クラス生徒多国籍軍兵士、誰も彼もがB級以下の大根役者。
特に秘書さんたちなんて……お前ら何しに出てきたん? と小一時間問い詰めたい。
ヘタレと小悪党ばっかり。

静矢組の面々の逃走劇以外に見るものがほとんどない代わりに、
シュラ周りの出来事は非常に読み応えとおもしろさがある。
前巻よりはるかに好印象。

が、やはり誤植が目立つ。
……のは、編集部のミスだろうなぁ。
グロリアスドーンにもいくつかあったし。
心外を侵害と誤植するのはどうよ?

戦姫 1
夏 緑著
http://alles.seesaa.net/article/23227544.html
posted by コウ at 21:29 | TrackBack(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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[夏緑] 戦姫 2 侵略の多国籍軍
Excerpt: 鉄壁の要塞、完璧な教育システム、そして強力な兵器を有し、敵性少女と戦うためのビゲートピアに、国外からの人間が訪れた。複数の国による多国籍軍が。今頃になってなぜ、と思った心奈だが、とりあえず彼らをビゲー..
Weblog: booklines.net
Tracked: 2007-01-02 09:37
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