“文学少女”と繋がれた愚者(フール)
posted with 簡単リンクくん at 2006.12.27
野村 美月著
エンターブレイン (2007.1)
通常24時間以内に発送します。
エンターブレイン (2007.1)
通常24時間以内に発送します。
琴吹さんがめがっさかわいいんですがっ!
なんつーか、こう、いぢめてからかってあげたくなる可愛さっつーんですか?
わたわたしながら素直になれなくってあたふたする姿に蕩れる。
一途故に地雷踏んじゃうちょっと抜けたところがまたたまらん。
……最近の感想こんなんばっかりだな。
クラスメイトの芥川くんの出来事に重ね合わせて、
心葉が過去の出来事から一歩、抜け出す物語。
全体としてもそうだが、
注意深く見てみると各所にダブルミーニングと思しき描写が。
特にクライマックス、遠子先輩の独演の台詞なんかいろいろな含みがあるように思える。
穿ちすぎかもしれないけれど。
それとは別に構成の上手さがラスト近辺で強く感じられた。
序盤の何気ない描写、台詞が終盤で活きてきたり。
前述のダブルミーニングではないが、芥川くんの手紙の宛先が二通りだったり。
読み終えてなるほど、と唸らされる部分が多い。
キャラクターの魅力だけでなく、純粋な物語としても読み応えがある。
全編満遍なく楽しめる良シリーズですね、やっぱり。
ただ、ちょっと愛憎劇が濃い……もうちょっと薄味がいいなぁ。
小学生のやり取り駆け引きじゃねぇよ、これは。
もうちょっと、こぅ、琴吹さんくらいわかりやすくなってくれませんか?
それか遠子先輩みたいにストレートに。
とりあえず今作、琴吹さんが俺的メインヒロイン。
……ん、でも、巻末のチア遠子先輩もポイント高いよなぁ。
野村 美月著