粗いっつーか、推敲足りていないっつーか。
設定詰め込みすぎっつーか、設定を活かしきれていないっつーか。
いろいろやりたいというのは理解できるが、
もう少し減らした方がすっきり綺麗にまとまっていたと思う。
ハリウッド映画のように余計な要素は一切排除、までする必要はないが。
人見知りで口より先に手が出て、人付き合いの苦手な女の子が、
少年と出会うことで少しずつ変わっていく……
というガールミーツボーイなのだが、如何せん余計なものが多すぎる。
女の子に小説家という要素をくっつけ、少年は異世界の王子様。
神鳥お家騒動親との確執中途半端な恋敵etc……
そういう部分よりもまず、かぐやの人見知りな部分の描写をもっとしっかり書いてくれないと。
劇中全然そんなこと感じられませんでした。
そもそも中途半端な日記形式や、本編とリンクしていない劇中作とか、
書き方にももう一考ほしいところ。
物語序盤では、まだ開示されていない情報をすでに知っていたりと時間軸が少しおかしい部分もいくつか散見。
どうにも未完成という印象が拭いきれない。
と、酷評しているものの、それなりに楽しんで読めるのはキャラクターの魅力。
ある意味ツンデレのかぐやや明らかに犬の鳳。
ラストでぶっちゃけちゃった明子など、楽しいキャラが活き活きと動いている。
まぁやっぱり居ても居なくてもいいメインキャラが居たりするんだけど。
もっとしっかり練りこんで推敲を重ねれば良作になったであろう惜しい作品。