2006年11月06日

串刺しヘルパーさされさん(2)

串刺しヘルパーさされさん 2
木村 航著
ホビージャパン (2006.11)
通常24時間以内に発送します。

どうでしょう……紙一重の幸福と呪いの描写など、納得できる部分もあるけれど、
それらをキャラクター、特にニョロの存在が台無しにしている気がしてならない。
当事者なのにな。

まぁ、三歳児という設定を考えれば許容せざるを得ないのだが、
一貫性のまったく無い言動や無駄なハイテンションは読んでいて不快。
しっちゃかめっちゃかかき回すせいで、いまいちテーマが読み取りづらい。
読解力不足、なのだろうか。

とにかくキャラクターの無茶な言動に振り回されて、
ストーリーがしっかり成り立っていない印象が強い。
根幹はしっかりしているのかもしれないが、
表層がグチャグチャで、読み取るのが難しい。

キヨラがもう少し全体を引き締める役になってくれると、
もっとずっと読みやすくなると思うのだが。
ハイテンション暴走キャラと影の薄い日和見キャラが幅を利かせていて、
なんつーかすごく無法地帯なキャラバランス。
posted by コウ at 23:21 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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