2006年10月07日

狼と香辛料(3)

狼と香辛料 3
支倉 凍砂〔著〕
メディアワークス (2006.10)
通常24時間以内に発送します。

ずいぶん速いペースで三冊目ですが、クオリティは落ちていません。
大好きだからこそ「ひょっとしたら……」という不安があるわけで、
(映画だと三作目が駄作になること多いですしねぇ)
まぁ、そんなものは結局ただの杞憂だったわけですが。

読み始めてすぐにやけている俺がいましたinマクド

序盤のやりとりからやっぱりこの作品はいいなぁ、と思わされるわけですよ。
安心するというか、ホロとロレンスのやりとりは見ていてやっぱり楽しい。
なんだかんだで信頼しているホロの心情が感じ取れるわけですよ。
だからその分、中盤からのロレンスに対して情けなさというか、
軽い失望すら抱いてしまうわけなんですが。

読み進めていて、実に自分の感情がよく動くのがわかる。
にやついて、手に汗握って、吐きそうなほどの不安に襲われて。
はっきりいって楽しいです。

その中で中盤までで一つ、非常に心動いた場面。
マジで泣きそうになったP165。
外の喧騒が遠くに聞こえる宿屋の一室に二人が祭りから帰ってきた場面。
ほんのワンシーンなのに、祭りの後の寂しさのようなものが痛切に感じられて、
なんか、こういう経験だってあるもんだから
ホロといる限り、ずっと大騒ぎが続いているような気がしていた。
の一文にうらやましさとか、それでも永遠には続かないんだよ、とか。
よーわからんが、マジで泣きそうになった。

閑話休題。

後半はほとんどロレンスがひとりで立ち回るため
醍醐味の一つのホロとのやりとりがほとんどないわけだが、
その中でホロに対する自分の気持ちを再確認するのはなんだか
ホロがかわいそうになってくるというか。
第三者(読者)の視点から見れば、どう考えたって(ねたばれ〜)なのだがねぇ。

それでもその焦燥感や不安は強く感じられて
そう思っていてもギリギリまで動きがないとやっぱり怖いと思う。
至る所に確かに伏線はあったわけだが、
その瞬間までそう来るとは思わなかったわけで、
だからこそ、そのシーンでは思いっきりニヤニヤしてしまったんですけど。

今回はホロ以外とのやりとりにも見所は多い。
特にマルクとの友情はすごく心が安らぐ。
他人を容易に信用してはいけない商人という職業でも、友人を作ることは出来る。
バトスとディアナにしても、彼らの信頼を得られたということは
とりもなおさずロレンスの人間的な成長を表しているのだろう。
全編通して、今回はこの、人とのつながりが読んでいて楽しかった。

お前、俺のことを友人だと思ったことなどなかっただろう?

はてさて、なんだかんだで一歩進んだ二人の関係。
ヨイツの事を知り、今後どうするのか。
とりあえず北には向かうのだろうが、その後の話。
なんだかいろいろ妄想想像してニヨニヨしつつ、次巻を待ちたいと思います。
posted by コウ at 00:19| Comment(0) | TrackBack(17) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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