くじびき勇者さま 1番札
posted with 簡単リンクくん at 2006.10. 4
清水 文化著
ホビージャパン (2006.9)
通常24時間以内に発送します。
ホビージャパン (2006.9)
通常24時間以内に発送します。
富士見の気象精霊記の一巻を読んで、
その文体に激しい抵抗と嫌悪感を覚えてプロローグで挫折した、
という過去があるわけでして、
それ以降この著者の作品は完全未読なのですが、
正直どうするかと迷ったものの、
結局牛木義隆さんのイラストに負けて読んでみました。
で、そういう先入観があることを多少考慮しても、ちょっと微妙。
個々のキャラクターやストーリー自体は良く出来ていると思うし、
重要なことをくじびきで決める、っていう世界観もおもしろい。
が、全体のテイストがシリアスなのかコメディなのか、
どっちつかずな印象でこれが非常にマイナス。
例えば、そしてもっとも顕著なのがテロリスト。
彼らの行動理念や境遇、やっていることはシリアスなのに、
やっている本人たちはコメディっぽく、当然守備隊始め主人公たちも。
読み手としてはどちらに比重を置いて楽しめばいいのか、実に座りが悪い。
そして物語全体にそれらが散見される。
それらに付随して、展開の不自然さも目立つ。
テロリストと一戦交えたにもかかわらず、そのままお使いに戻ったり、
人口の1/3が死亡した病の原因調査に下調べも検討もせず三千人投入したり、
それが十六歳の少女の推察に拠ったものだったり、
九割壊滅したその調査団の後続が勇者と従者の二人だったり……
なんだかスムーズな流れが出来ていないと感じるのは
過去の先入観ゆえでしょうかねぇ。
とりあえず拒否反応が出るほどではないですし、
前述のように設定自体はおもしろいと思えますので、
牛木さんのイラスト以外の要素でも次巻以降も購入しますが……
やっぱりこの著者の評価は好転しないですねぇ。


