「何の因果か拾ってしまった変な娘は北に帰りたいと御所望だ。
俺はその旅に同伴する契約を結んじまったからな。
ヤレイ、契約を反故にすることは俺にはできない」
ここでグッときて、やっぱりラストでは泣きかけてしまった。
そのシーンは活き活きと情景が思い浮かぶ。
いや、この話はずっと二人の活き活きとした表情の変化すらをも感じられる。
読み返してもやっぱり面白い。
面白さがまったく色あせない。
何より、ホロとロレンスのやり取りが非常に楽しい。
そして読み返して、ホロのロレンスをからかっているような台詞の端々に、
数百年の孤独の寂しさや、その末にロレンスと出会えた喜びを感じられた。
特に読み返して印象に残った一言。
「ぬしとわっちじゃ、生きてきた世界が違うんじゃよな」
この一言、単純に人と神とか生きてきた時間の長さの違いではなく、
「これからのそれぞれに残された時間の違い」をも感じるのは深読みしすぎだろうか。
出会えたロレンスとも、やがてかつての友人たちのように時間の長さの違いで別れてしまう。
そこにホロのどうしようもない寂しさを感じてグッと来てしまった。
この作品の魅力、それはやっぱりホロとロレンスのやり取りだと思う。
互いに孤独を埋めるためだけの旅連れだったかもしれないが、それがやがて信頼に変わる。
ゆっくりと、劇的なことはなく、旅の中でそれぞれの良い所や弱い所を見つけて、
そしてお互いを知って、関係を深めていく。
それは読んでいて、とても心地いい。
贔屓目に過ぎる気もするけれど、やっぱり最高の一冊。
だからこそ6/10発売の二巻が楽しみであり、怖くもあり。
いや、ここはこの作品を生み出した支倉さんを信じて楽しみに待とう。
過去の記事
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http://alles.seesaa.net/article/13300371.html
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http://alles.seesaa.net/article/14847560.html
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