2006年05月23日

青い髪のミコ

青い髪のミコ青い髪のミコ
為我井 徹 中島 鯛

竹書房 2006-05-20
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ちょっとコメントに困る内容だけど、結構面白かった。
登場人物がちょっと情緒不安定気味に見えないこともないが。

内容はかなりベッタベタ。
原作者としてのキャリアが、それを特に抵抗なく読ませているのか。
あるいはアンチテーゼのように思えなくもないが、それは過大評価。
そもそもそのベッタベタ具合が一昔前のものに近いし。

キャラクターの魅力としては、ミコさんがやたらからうい。
純粋純朴で子犬っぽいのに、時々小悪魔チック。
いろいろとおいしい設定はあるのに一歩引いた位置にいるのも、
物語全体を落ち着かせる効果があるように思える。
遥が引っ掻き回して拓郎がそれに巻き込まれ、ミコさんが治める。
なんかところどころ暴走気味な印象があるのに破綻していない。

ちょっと正直失笑モノの設定やら場面やらがあるが、それらが変な魅力に思えてくる。
根底にあるのは「失われていくものへの憐憫、哀悼」だろうか。
そう思うと、遥と拓郎のツクモガミへの対応の仕方の対比は興味深い。

結構色物テイストなのに、深読みできる要素もある良作。
posted by コウ at 00:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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青い髪のミコ/為我井徹
Excerpt: 青い髪のミコ為我井 徹 中島 鯛 竹書房 2006-05-20by G-Tools 【ゲームに興じ友人と戯れる秋葉拓郎の生活は、青い髪の美しい巫女との出会いで一変した。ミコと名乗り、拓郎の命を救った..
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