ユメ視る猫とカノジョの行方

ユメ視る猫とカノジョの行方

posted with 簡単リンクくん at 2006. 1.10

周防 ツカサ〔著〕
メディアワークス (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

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タイトルに興味を持って買ってみたけれど、想像していたものとまったく違ってorz
柱の部分のあらすじも微妙に外している。
……というか、そういうことを書きたいという気持ちは伝わってくるんだけど、
書ききれていない上に、書けるだけの力量が不足しているとしか思えない。

主題たるテーマはしっかり見据えているのに、
それを構成しようとして、しっかり物語という形で表現できていない。
散らかりすぎている。
で、結局書ききれていない。


まぁ、そりゃ別にいいんだけども。
そこを除いてもストーリー概要だけ見れば単純なラノベとしての体裁は出来ているんで。

一番の問題は主人公の智季があまりにもイタすぎる。
軽薄と呼ぶにふさわしい言動に性格。
そのくせ人と協調することが出来ないことをアイデンティティとでも自覚しているようなキャラ付け。
昨今読んだあらゆる物語でここまで不快に感じる主人公はいなかったな。

で、文体もこいつの一人称と三人称が中途半端に混じったもので、
読んでいてとにかく不快。
三人称だけなら何の問題も無いのだが。

他のキャラも中途半端なキャラ付けがなされていて、
基礎が出来ていないのにごたごたした装飾ばっかりくっつけているような印象。
危うい危うい。


とにかく不完全、という印象が強い。
物語自体もしっかり終わってないしな。
……続くのか、ひょっとして？
出ても買わないな、これは。